福島県在住の外国出身の方に聞く「外国人の目を通して見た福島!」の第11回。

今回インタビューに答えてくれたのはHaase Hannah(ハーゼ ハナ)さん。

ハナさんは福島をどのように感じたりしているのかいろいろと聞いていきましょう!

Let’s start!

まずは本題に入る前に「ハナさんはどんな方?」と気になる方のためにプロフィールについてお聞きしました!

【出身国はどこですか?】
ドイツのフュッセンというところです。ドイツ南部の大都市ミュンヘンと同じバイエルン州でオーストリアとの国境に接しています。フュッセンからは、ドイツ観光で人気のノイシュヴァンシュタイン城行きのバスも出ています。

【お仕事は何をしていますか?】
福島県庁で経済交流員として勤務しています。福島県では、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州やハンブルク州、スペインのバスク州などと再生可能エネルギー分野や医療機器産業分野等で連携しているので、両地域の間のコミュニケーションをサポートしています。主に、ドイツ語や英語の翻訳、通訳、メールのやり取りなどを行っています。
毎年10月頃、郡山市で「ふくしま再生可能エネルギー産業フェア(REIFふくしま)」という再生可能エネルギー関連産業に関する展示会を開催しています。この展示会では福島県と連携しているドイツやスペインからお越しいただく関係者のスケジュール等に関する翻訳や会場での通訳などを行い、両地域間のコミュニケーションをサポートしました。
今年の2月には、ドイツで開催された「エネルギー関連産業国際見本市 E-world energy & water 2024」に福島県の企業3社と共に参加し、参加企業が海外展開を進められるようサポートを行いました。

【趣味を教えてください。】
私の趣味は文学です。大学では文学を専攻していました。特にチャールズ・ディケンズ、マーク・トウェイン、オスカー・ワイルド、エドガー・アラン・ポーなど19世紀の文学作品が大好きです。
また、お菓子作りも好きで、ドイツのフランクフルトの名物であるフランクフルタークランツやチョコレートケーキを作るのが得意です。時折、福島市国際交流協会の国際交流イベントで、お菓子作り講座を開催しています。
その他には、折り紙も好きで、動物やくす玉などの作品を作ります。

【生い立ちを教えてください。】
私が8歳の時にドイツ南部のアルゴイ地方に引っ越しフュッセンで育ちました。
大学はハレ大学で、日本学を専攻しました。大学在学中、日本の上智大学に一年間の留学経験があります。また、大阪にも3か月間住んだことがあります。ドイツと日本以外ではスコットランドとオランダにも住んだことがあります。

自己紹介ありがとうございます。
それではここからが本題!
ハナさんから見た福島について聞いていきましょう!

【日本にはなぜいらっしゃったのですか?】
何よりもまず、日本語を勉強したかったです。日本の音楽が好きで、日本語を学びたいと思いましたが、当時は既に英語、ラテン語、フランス語を勉強していたので、さらに別の言語を学ぶのは大変でした。独学で日本語を勉強しましたが、非常に難しいと感じました。それでも、日本語を学びたいという強い思いがあり、日本学を専攻できる大学に進学しました。当時は日本で働くことは考えておらず、単に興味のある日本語を学びたいという気持ちだけでした。
大学で2年間学んだ後、日本に留学しました。留学中は本当に素晴らしい経験をしました。今も楽しいですが、留学中が一番楽しかったです(笑)。日本の皆さんは本当に親切で、困ったときには手助けしてくれます。私にとって、本当に住みやすい国です。留学が終わり、ドイツに戻りましたが、また日本に行きたい、絶対に日本に戻って働こうと考えていました。
私は日本語を話すことが大好きで、日本語を話すだけで嬉しくなります。新型コロナウイルスの影響もあり、日本語を話す機会があまりありませんでしたが福島県に来てからは日常的に日本語を使えるようになり本当に嬉しいです。

【福島に住んでいる理由は?】
経済交流員として配属された場所が福島県でした。福島県がドイツのハンブルク州やノルトライン=ヴェストファーレン州と連携していると聞いていましたので、とても、やりがいを感じました。

【福島の好きなところは?】
福島県民の方はとても親切で温かいです。以前、東京や大阪にも住んだことがありますが、日本人と触れ合う機会は少なかったです。福島ではバスを待っているときに日本語で声をかけていただくことがあり、とても嬉しくなります。福島について色々教えていただいたり、「福島に住んでくれてありがとう」と声をかけてくれたりする方もいます。福島の祭りも好きで、二本松市の提灯祭りには2回行きました。また、福島市飯坂町で外国人向けにお神輿を担ぐ体験があり、参加しました。ちなみに、福島の食べ物はソースかつ丼や玉羊羹が大好きです。

【福島に住んでみて不便と感じる事はなんですか?】
日本から海外に荷物を送る際、荷物の中身を確認していただくのですが福島県では「荷物の中身は用紙に記載された内容と同じ物ですか?記入された以外の荷物は入っていないですか?記入されていない荷物はありますか?」などの質問をされます。中身を確認されることは理解できますが同じような質問を何度もされると私が嘘をついていると思われているのではないかと感じてしまいます…
福島県だけでないのですが、オンライン上で海外のクレジットカードが使えないことや、自分の名前を書かなければならない際に、ミドルネームの欄がないのにもかかわらず、パスポートと同じように名前を書いてくださいと言われることがあり、本当に困ります。


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ハナさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。

福島県の未来のために再生可能エネルギー分野や医療機器産業分野で活躍されているハナさん!とても興味深い話ばかりでインタビューの間、たくさんハナさんに質問してしまいました(笑)質問に対して明るく丁寧に答えていただき、ありがとうございました。
ハナさんが教えるお菓子作り講座やドイツカフェもとても興味があります!
ダンケシェーン!